「警察官って、辞める人が多いって本当?」
そう思って検索された方も多いのではないでしょうか。
我が家の夫は、警察官から市役所職員に転職しました。
今回は、夫に聞いた同期の話をもとに、
👉 同期約300人のうち、辞めたのはどれくらい?
👉 辞める人はいつ・どうして辞めた?
👉 辞める人と続ける人の違いは?
を、妻の目線も交えて順番に見ていきますね。
■結論 警察官は「意外と辞めない」が夫の実感
まず結論から。
👉 夫の体感では、同期約300人のうち辞めたのは1〜2割くらい
👉 辞める人は2〜3年目に多く、その後は意外と辞めない
ただし、これは統計ではなく、あくまで夫の体感です。実際に夫に聞いたときのやりとりを、そのままご紹介しますね。
同期って何人くらいいたの?今も残ってる人は多い?
同期は約300人ぐらいで、ほとんど残ってるかな。あんまり辞めたって話は聞かないよ。でもまぁ、1、2割くらいは辞めてると思うかな。知らんけど(笑)
■ 公的データで見る警察官の退職者数
夫の同期の話だけでなく、公的な数字も見てみました。公的な「離職率」そのものは見つけられなかったので、東京都が公表しているデータから、警視庁の退職者数を紹介しますね。
東京都の「令和7年度 東京都人事行政の運営等の状況」によると、令和6年度に警視庁を退職した職員は1,688人でした。内訳はこちらです。
- 定年退職:440人
- 勧奨退職:642人
- 普通退職:582人
- その他(任期満了・死亡退職・懲戒免職など):24人
このうち、定年や勧奨ではない普通退職は582人。警察部門の職員数(令和6年は46,929人)で割ると、約1.2%になります(計算は筆者)。ただし、これは東京(警視庁)の数字で、全国のものではありません。
毎年の割合は小さく見えますが、単純に10年重ねると1割を超える計算です。夫の「同期のうち1〜2割くらい辞めたかな」という実感と、大きくずれていないのかもしれません。
警察全体の話をすると、いま警察が頭を抱えているのは、辞める人よりも「入ってくれる人」の確保だと報じられています。警察庁の集計を報じた朝日新聞(2026年5月23日)によると、全国の警察官採用試験の受験者は2024年度に約4万3千人。競争倍率は、2004年度の11.6倍から3.5倍まで下がりました。さらに、試験に受かっても辞退する人が多く、産経新聞の記事では、2024年度の辞退率は大阪府警で約5割、神奈川県警で5割弱、警視庁で約4割とされています。
👉 「辞める」より前に、「入る前に別の道を選ぶ」人が多いのが、いまの警察の姿のようです。
出典:東京都「令和7年度 東京都人事行政の運営等の状況」、朝日新聞(2026年5月23日)、産経新聞
■ 夫の周りで辞めた人はどんな人?
● 辞める人は2〜3年目に多かった
辞める時期について聞くと、夫の答えはシンプルでした。
辞める人って、何年目ごろが多かった?
2年目、3年目くらいかな。最初の方が多かったよ。
● 辞めた人の転職先
辞めた同期や先輩のその後は、本人から直接聞いたり、噂で耳にしたりしたそうです。夫が知っている転職先はこちら。
- 葬儀屋さん
- 市役所
- 地元に戻って、地元の警察官に
- 家業を継ぐ
👉 公務員から公務員、家業を継ぐなど、わりと「次の行き先が決まっている」人が多い印象です。
夫自身も市役所に転職した一人です。くわしくはこちらの記事に書いています。
→ 警察官から転職して後悔は?市役所に移った夫の本音はこちら
● 辞める前に変わった様子はあった?
辞める前に、様子が変わったりした?
転職する人は、割といつも通りだったかな。思い詰めてる感じはなくて、「地元に戻ろうかと思うんだよね」くらいの会話はしたけど。メンタルで辞めた人は、いつも暗かったかな。元気がなくて、覇気がない感じだった。先輩たちが辞めていったのも覚えてるけど、あれはみんな不祥事だったかな。
一人ひとり事情は違うので、あくまで夫の目に映った印象です。ただ、「前向きに転職する人」と「つらくて辞める人」では、周りから見える様子が違ったようです。
■ 辞めると言い出しにくい?引き止めは?
警察って、辞めると言い出しにくい雰囲気だった?
言いづらいかな。周りには言いふらしづらいし、仲のいい人にも言ってなかった。担当の係長にだけは言ってたよ。辞めるとなったら、直属の上司には言っとかないといけないからね。
● 引き止めは「家族への確認」から
引き止めはあったよ。組織として、家族が同意してるかどうかの確認のために、管理職から妻に電話もあったしね。
● 辞めたあとの周りの反応
辞めるって伝えたとき、周りの反応はどうだった?
後輩は応援してくれたし、寂しいって泣いてくれた人もいたよ(笑)。上司も応援してくれたし、反対する人はいなかったかな。辛く当たられることもなかったよ。あと、だいぶ上の先輩からはうらやましがられた(笑)
👉 「辞めると言い出しにくい」けれど、実際に伝えたあとは、思ったより温かく送り出してもらえたようです。
■ 辞める人と続ける人の違いは?
辞める人と続ける人って、何が違うと思う?
思い切りの良さと行動力かな。本当に辞めたいって気持ちがあるかどうか。
● 配属先と上司との相性
もし希望通りの部署に行けてたら、警察官を続けてたかもしれないな。警察自体は嫌いじゃなかったし、交番だったらいいかなって思ってたから。上司との相性は、俺の周りは人格者が多かったから問題なかったけど、自分の機嫌の悪さをぶつけてくる人もいたんだよね。そういう人が多いと続けるのは嫌だよね…。まあ、部署異動もあるけど。
● 家庭の事情で「辞めたくても辞められない」人も
子どもが4人いて経済的に厳しいから、辞めるに辞められないって人はいたな。家のローンが高いとか、教育費に気合いが入ってるとかね。金銭的に厳しい人は、辞めたくても辞められない人が多かったかも。
👉 辞める・続けるを分けるのは、気持ちだけでなく、家族やお金の事情も大きいようです。
警察官の働き方のきつさについては、こちらの記事で書いています。
→ 警察官は大変?きつい?36時間ぶっ通しで働いた夫に聞いた本音はこちら
■ 辞めなかった人はなぜ続けられたのか
辞めなかった人は、どうして続けられたんだと思う?
金じゃない?ちょっと給料がいいからかな。あとは、辞めたあとが不安とかかな。
お給料については、こちらの記事でくわしく書いています。
→ 警察官の年収615万〜682万円?夫に聞いた本音はこちら
● 「警察学校を抜けた人」は根性がある
警察官の離職率って、高いと思う?それとも「意外と辞めない」と思う?
仕事内容は意外としんどいのに、みんな残ってるなって感じ(笑)。そんなにぽんぽん辞めてかないよ。警察学校を通り抜けてからの仕事だから、割とみんな根性があるんだと思う。メンタルが弱い人は、もう学校で辞めちゃうからね。
👉 「警察学校を乗り越えた人が残っている」というのが、夫の見方です。
■ 妻から見た警察官の「辞める・辞めない」
夫が辞めるとき、実は私のところにも管理職の方から電話がありました。
まさか、自分に確認が入るとは思わなかった!夫の直属の上司から電話がかかってきて、「ご主人の転職についてはご理解いただいてる感じですか」と確認が入ったけど、正直辞めてほしくないとは言われた笑
夫が辞めたいと思って転職活動をしていたので、妻としては応援したい気持ちが強かったので、そのまま「理解しているし応援している」と回答しました。
警察官の家族の実体験は、こちらでも書いています。
→ 警察官の妻は大変?嫌われる?身辺調査から子育てまで本音で話しますはこちら
■ まとめ
- 👉 夫の同期約300人のうち、辞めたのは体感で1〜2割。「意外と辞めない」が実感
- 👉 東京(警視庁)の普通退職は年約1.2%。警察全体では「辞める」より「入る前の辞退」が課題
- 👉 辞める人は2〜3年目に多く、転職先は葬儀屋・市役所・地元の警察・家業など
- 👉 辞める人と続ける人の違いは、思い切りの良さ・行動力・希望の配属・家庭の事情
- 👉 続ける人が多い理由は、お給料と「辞めたあとの不安」、そして警察学校を抜けた根性