「警察官の妻って、やっぱり大変なの?」
「警察官の妻は嫌われるって本当?」
我が家は、夫が警察官になって4年目くらいのときに結婚しました。子どもは2人。夫はその後、警察官から市役所職員に転職しています。
今回は、元警察官の妻である私が、
👉 結婚前の身辺調査で聞かれたこと
👉 警察官の家庭ならではの大変さと乗り切り方
👉 「嫌われる」「仕事・パートできない」は本当か
を、体験談でお話しします。夫にも「妻にどんな苦労をかけてたと思う?」と聞いてみたので、最後に載せています。
■結論 警察官の妻で一番大変なのは「予定が立たないこと」
まず結論から。
👉 一番大変なのは、急な呼び出しや夜勤で予定が立たないこと
👉 それでも、夫の仕事を理解しつつ、自分の息抜きも大切にすれば、ちゃんとやっていける
身辺調査は本当にありましたし、仕事やパートは正直、入れにくい時期もありました。一方で「嫌われる」は、うちの場合はまったくありませんでした。順番に見ていきますね。
夫本人が、勤務の中で何が一番きつかったのかは、こちらの記事で聞いています。36時間ぶっ通しで働いた話も出てきます。
👉 警察官は大変?きつい?36時間ぶっ通しで働いた夫に聞いた本音
■ 結婚前から始まる「警察官の妻」の生活
● 警察の寮には門限があった
結婚前、夫は警察の寮に入っていました。寮の門限は、基本は午前0時。誰かが門限を破ると、連帯責任で夜10時に早められることもあったそうです。さらに、外泊するときは👉 外泊届を出す必要があります。実際に出して出かけたこともありました。会う時間も泊まりの予定も、自由には決められません。
当時「警察官の妻って大変そう」とそこまで意識していたわけではないのですが、今思えば、付き合っていたころから👉 ちょっと自由が少ない生活は始まっていました(笑)

● 結婚前に身辺調査があった
「警察官の妻は身辺調査される」と聞いたことがある方も多いと思います。うちは👉 ありました。調べられるのは私だけでなく、私の親もです。
身辺調査って、何を聞かれたんだっけ?
必要なのは、氏名、生年月日、住所、職業。あと親の氏名、生年月日、住所、職業だね。
| 調べられる人 | 聞かれた項目 |
|---|---|
| 本人(妻) | 氏名・生年月日・住所・職業 |
| 親 | 氏名・生年月日・住所・職業 |
何のためかというと、👉 反社会的勢力とのつながりや、警察と対立する立場の団体との関わりがないかを確認するためだそうです。仕事がら、結婚相手やその家族に問題がないかは見られる、ということですね。
■ 警察官の家庭が大変なのはここ
● 出かける直前の緊急招集
普通の会社員の家庭と比べて一番違うのは、👉 急な呼び出しです。
「さあ出かけよう」というときに、夫に緊急招集がかかることがあります。パパが一緒に出かけられなくなったり、楽しみにしていたイベントに行けなくなったり。子どもが泣いてしまって、かわいそうでした。小さい子どもがいる家庭には、これが本当にしんどいと思います。

結婚してからも、旅行で家を離れるときは、距離に関係なく👉 旅行届が必要です。近場でも遠出でも、うちは毎回出していました。寮時代の外泊届から始まって、結婚後は旅行届。👉 家族の予定が立てにくいのは、警察官の家庭ならではです。
● 夜勤の日は心細い。空き巣に入られたことも
夜勤の日は夫がいないので、夜が心細くて。そのうち、夜勤の日は車で20分ほどの実家に帰るようになりました。

ところが、家を空けることが多かったせいか、👉 留守の間に空き巣に入られたことがあります。いないことが多いのを、見られていたのかもしれません。
● 一番大変だったのは交通捜査係の頃
夫が交通捜査係だった頃は、事件の規模が大きいことも多く、仕事量もかなりのものでした。夜勤明けでも、帰ってくるのは夕方から夜。
36時間くらいぶっ通しで働いて帰ってきて、夜寝て。仕事が多かったり大きな事故を抱えたりしていると、次の日もまた出勤。そこから日勤が5連勤……なんてこともありました。👉 もうバグってますよね。
| 流れ | 夫の勤務 |
|---|---|
| ① | 36時間くらいぶっ通しで働く |
| ② | 帰ってきて、夜寝る |
| ③ | 仕事が多い・大きな事故を抱えていると、次の日も出勤 |
| ④ | そこからまた日勤が5連勤…… |
※交通捜査係の頃の、忙しいときの一例です。
とはいえ、週休2日はいちおう確保するようになっていたそうです。逮捕事案が入るとなかなか休めないけれど、休めるところで休む、という感じだったようです。
私も子育てがしんどかったけど、あの頃は正直、夫のほうがかわいそうだった。
寂しさも一番大きかった時期です。夫も明らかにオーバーワークでした。この頃の夫の様子は、転職の記事にも書いています。
→ 警察官から転職して後悔は?市役所に移った夫の本音はこちら
● 夜泣きは全部私が対応した
子どもの夜泣きの時期は、夫の勤務が大変なので、気をつかって全部私が起きて対応していました。昼間は家で仕事をしていることもあって寝られず、👉 とにかく睡眠不足。これは正直嫌でした(笑)
ただ、うちの夫は子育てには割と協力的でした。夜勤明けでも頑張れる日は昼ごろに帰ってきて、そのまま一緒に遊びに出かけたりもしていました。
● 大きな事件を抱えているときは「刺激しない」
夫が大きな事件を抱えているときや夜勤前は、👉 あまり刺激しないようにしていました。家のことを「あれやって、これやって」と振りすぎない、くらいですね。家の空気が少しピリッとすることはありましたが、夫はメンタルが強いほうなので、そこまで大きく変わることはなかったです。
● 不安だったのは夫の身の安全
警察官が巻き込まれる事件のニュースを見ると、「うちの夫、大丈夫かな」と不安になりました。特に交番勤務の頃はそう思うことが多かったです。
■ 夫がいない寂しさは、こうして乗り切った
私の対策はシンプルで、👉 子育てはサボれるときに全力でサボる。無理して子どもとずっと一緒にいないで、預けて休む。使えるものは全部使いました。
| 使ったもの | ひとこと |
|---|---|
| 一時保育 | 預けて休息をとる |
| 民間の一時保育 | 高いけど、どうしてもの時に |
| ファミサポ | 預け先の選択肢の一つ |
| ショッピングモール・ヨガ教室の一時預かり | 気分転換しながら使える |
| 実家 | 親が疲れるので、本当にたまに |
| 児童館・公共施設 | 外に出るだけで気が紛れる |
| 子連れOKの映画館 | 途中離脱したけど、行ったことに意義がある(笑) |
行けるイベントにも、ほぼ全部顔を出しました。無理に人間関係を作ろうとしたわけではありません。でも、最初は面倒でも、イベントに行って適当に人の輪に入っているだけで、なんだか気が紛れるんですよね。子どもにとっても、予定があるのはいい刺激になります。
1人目は、マグロのように動き回って止まらない子でした。家にずっといたら、私のほうがまいってしまいそうで。運よくベビーサークルに入って続けられたので、そこでいい出会いがあって本当に助かりました。
2人目は落ち着いた子で、レストランでも食事ができるタイプ。人見知り・場所見知りもあったので、イベントには毎回は行かず、ショッピングモールや近所を散歩していました。たまに知り合いに会えると気が紛れて、1日得した気分になっていました(笑)
振り返ると、私が乗り切れたのは👉 自分で気分を切り替える方法をいくつも持っていたからだと思います。
■ 警察官の妻は仕事・パートできる?
正直に言うと、👉 交通捜査の頃は、アルバイトさえ入れられませんでした。急な呼び出しがあるので、夫は当てにならない(笑)。子どもを見るのは、結局いちばん動きやすい私です。
● 外で働きたい気持ちはあった
軽い仕事なら、外で少し働きたい気持ちもありました。でも、子どもを見るのはどちらにしても私。自分で自分の首を絞めるだけだな、と。知らない職場に入るストレスを想像して、面倒になったのもあります。
● 家でできる仕事は、体調を崩してやめた
お金はやっぱり欲しいので、家でできる仕事を探して、ウェブライターを少しやってみました。でも納期があるので、子どもが家にいる状態との両立はかなり大変。結局、体調を崩してやめました。子どもを預けられれば、できたかもしれません。

● 最後は「今しかない時間」を選んだ
仕事は、体が動く限りいつでも戻れます。でも、子どもとの時間や、家でテキトーに過ごす時間は、人生で今しかないかもしれない。あるとしたら、あとは老後?(笑)。だったら👉 子育てをメインにしてみようと考えました。
そう決められたのは、警察官の給料がそれなりにあって、家計のバランスをとれば私が働かなくても大丈夫そうだったからです。
ちなみに、夫が市役所に転職してからは収入が下がったので、私がパートに入る日は増えました。給料がどう変わったかは、こちらにまとめています。
うちは私が主婦だったので何とかなりましたが、共働きの家庭や警察官同士の夫婦、実家が遠い家庭もたくさんあると思います。どのご家庭も、👉 何かしらの助けを借りながらやりくりしているのではないでしょうか。
■ 「警察官の妻は嫌われる」って本当?
うちの場合は👉 まったくありませんでした。戸建てで、官舎に住んだことがないのも大きいかもしれません。
官舎だと夫の階級で妻も振り回される、という話は私もちらっと聞いたことがありました。そこで夫に聞いてみると……
官舎だと、夫の階級で妻にも上下関係があったりするの?
全然聞いたことない。
とのこと。場所によるのかもしれませんね。
私はそういう人間関係が本当に苦手なので、もし面倒なことがあっても、できるだけ気にしない方向でいきたいタイプです。夫も「警察官だけが道じゃない」と考える人でした。いつ仕事を辞めてもしばらく何とかなるように、資産形成も頑張っていました。実際、夫はその後、市役所に転職しています。
■ 警察官の妻でよかったこと
● 「ちゃんとした家庭」に見られる
警察官という肩書きは、割とブランドみたいなものです(笑)。👉 「警察官です」と言うだけで、顔つきが変わる人もいました。みんな案外単純だなと思いました。
● 夫婦の会話のネタに困らない
夫からは、ニュースでは流れない「現場の人の素顔」のような話を聞くこともありました。もちろん中身はここには書けませんが、普通の家庭ではまず聞かない話なので、👉 言える範囲の話でも、会話のネタには困りませんでした(笑)
■ 夫に聞いてみた「妻にどんな苦労をかけてた?」
警察官時代、私にどんな苦労をかけてたと思う?
勤務はある程度決まってるけど、突発事案がいろいろあるし、24時間勤務だから。遊ぶ約束してても、ドタキャンとかあったよね。ごめんねって感じ。
あと寝不足が多いから、遊ぶときに眠い。そのまま行くからね。ごめんねって感じ。以上。
以上って(笑)
● これから警察官の妻になる人へ
警察官は安定していて、額面の給料も高いので、いいと思います!でも、キツい仕事なのは間違いありません。呼び出しや、休みが取れないことも普通にあります。
だからこそ、👉 支えるとまではいかなくても、理解してあげられる関係だといいですよね。そして、夫に頼りすぎるより、👉 妻もメンタル的に自立しておくことが大切だと思います。予定に関しては、妻もしっかり巻き込まれますから(笑)
■ まとめ
- 👉 警察官の妻で一番大変なのは、急な呼び出しや夜勤で予定が立たないこと
- 👉 結婚前の身辺調査は本当にあり、本人と親の氏名・生年月日・住所・職業を聞かれる
- 👉 仕事・パートは入れにくい時期もある。預け先や使えるものは何でも使う、くらいの気持ちでいると気が楽になる
- 👉 「嫌われる」は、うちは戸建てでまったくなし。夫の仕事を理解しつつ、自分の息抜きも大切にすると、うまくやっていきやすい